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Insight

2026/08/12
インタビュー

誠実なJ-Beauty、ときめくK-Beauty。コスメ狂いの3姉妹と考える日本コスメの現在地【前編】

韓国コスメのトレンド感や、思わず手に取りたくなる世界観に心惹かれる一方で、毎日のスキンケアやベースメイクでは「やっぱり日本コスメが頼れる」と感じる人も多いのではないでしょうか。

今回は、Instagramアカウント「コスメ狂いの3姉妹(@cosme_sanshimai)」として発信する、Rin(20代)さん、もみー(30代)さん、natu(40代)さんに取材。J-Beautyらしさ、K-Beautyとの違い、世代ごとのコスメ観、そしてこれからの日本コスメに期待することを伺いました。

Instagramアカウント「コスメ狂いの3姉妹」として発信する3人。  
同じ美容好きでも、得意ジャンルやコスメ選びの基準は少しずつ異なります。
Rinさんのプロフィール写真
20代

ブルベコスメとインナードライ肌向けスキンケアに注目

コスメのリアルな使用感レビューや、インナードライ・保湿ケアをはじめとする実践的なスキンケア情報を中心に発信。専門性と親しみやすさを両立しながら、最新の美容トレンドを届けるのを得意とする。

得意ジャンル
ベースメイク、アイメイク、リップメイク、スキンケア
好きなメイク傾向
ブルベコスメ、インナードライ向けスキンケア
J-Beauty:K-Beauty
7:3

自分の肌質やパーソナルカラーに基づいた視点を活かし、テクスチャーの向き・不向きや「どんな肌質・悩みの方に合うか」といったリアルで正直なインプレッションを大切にしています

もみーさんのプロフィール写真
30代

“30代大人かわいい”を叶える、トレンド感と多幸感メイク

「30代大人かわいい」をテーマに発信。デパコスとプチプラを組み合わせながら、トレンド感、大人っぽさ、ナチュラルさをバランスよく取り入れた多幸感メイクを得意とする。

得意ジャンル
トレンドメイク
好きなメイク傾向
大人かわいい、多幸感メイク、デパコス×プチプラ
J-Beauty:K-Beauty
7:3

トレンドも入れながら、大人っぽくナチュラルさもあるみたいな感じのものを選ぶように心がけています

natu__mtkさんのプロフィール写真
40代

テクニックに頼らず、悩みに寄り添うスキンケア&ベースメイク

スキンケアとベースメイクを中心に発信。テクニックに頼らなくてもレベルの高い仕上がりが叶うアイテムを重視し、ブランドや商品に込められた“想い”も大切にしている。

得意ジャンル
スキンケア、ベースメイク
好きなメイク傾向
テクニックに頼らず、レベルの高い仕上がりが叶うアイテム
J-Beauty:K-Beauty
9:1

誰のどんな悩みから救いたいか、誰を幸せにしたいかみたいなのが、メッセージとして伝わってくるようなアイテムを選ぶようにしています

3人の話には、J-Beautyへの信頼、K-Beautyに感じるときめき、そして日本ブランドがこれからさらに選ばれるためのヒントが詰まっていました。

まずは、3人のリアルなポーチや愛用アイテムから、それぞれのコスメ観をのぞいていきます。

リアルなポーチの中身にも、3人それぞれのコスメ観がにじむ

Rin(20代)さんのポーチの中身:青みカラーやお直しアイテムなど、20代らしい“かわいい”と実用性が共存。
もみー(30代)さんのポーチの中身:大人かわいいメイクに欠かせない、血色感や多幸感を足せるアイテム。
natu(40代)さんのポーチの中身:テクニック不要できちんと見える、頼れるベース&ポイントメイク。
3人のポーチの中身を見ても、それぞれのコスメ観が表れていました。

Rin(20代)さんは色味や持ち歩きやすさ、もみー(30代)さんは多幸感やお直しのしやすさ、natu(40代)さんはきちんと感や肌を整えるアイテムが印象的です。

では、3人にとって「J-Beautyらしさ」とは何なのでしょうか。
共通して出てきたのは、誠実さ、研究力、丁寧なものづくりというキーワードでした。

Rin(20代)さんは、日本コスメの印象を一言で表すなら「真面目」「誠実」だと話します。処方だけでなく、容器設計や品質を守る工夫にも、日本ブランドらしいこだわりを感じるそう。

「容器が酸化しないようにだったり、光が入らないようにみたいなこだわりを、どのブランドさんもこだわり抜いてやっているなと感じます」 Rin(20代)さん


もみー(30代)さんが感じる日本コスメの魅力は、「好印象」や「ナチュラルメイクの上手さ」。アイシャドウやベースメイクも、発色や仕上がりが自然で、初心者でも使いやすいものが多いといいます。

「ナチュラルなアイシャドウの発色とか、メイク初心者の人でも使いやすいようなコスメが多いので、そういう点は結構好きです」 もみー(30代)さん

一方、natu(40代)さんは、J-Beautyには「誰かを救いたい」「誰かを幸せにしたい」という起点を感じると話します。

「誰のどんな悩みを救うのかが明確にあるものには、香り、テクスチャー、パッケージ、使ったときの効果が一点で交わるような体感があります。J-Beautyにはそういう「刺さる体感」があってほしいなと思います」 natu(40代)さん

派手なインパクトよりも、日々の肌や生活に寄り添うこと。
多くの人が安心して使えるように丁寧に設計されていること。

そこに、J-Beautyの大きな強みがあるようです。

一方で、3人はK-Beautyの魅力もはっきりと感じています。

Rin(20代)さんが挙げたのは、話題成分を取り入れるスピードと、パッケージの魅力。色展開も幅広く、パーソナルカラーに縛られすぎず楽しめるアイテムが多いとのこと。

また、もみー(30代)さんにとってK-Beautyは、「見ていてときめく」存在だそうです。

「気分を上げるときとかに、K-Beautyのコスメを使うことが多いです」 もみー(30代)さん

アイドルメイクのように“盛れる”コスメや、アートのように仕上がるアイシャドウなど、今日はしっかりメイクを楽しみたいという日に手が伸びるそうです。

natu(40代)さんは、K-Beautyの魅力は「値段」「トレンドキャッチの速さ」「見せ方」であるとまとめてくれました。

「化粧品の知識がなくても、これでどんな悩みが解決できそうなのか分かるような見せ方がすごく上手」 natu(40代)さん

商品ページやSNS上で、どんな人に向いているのか、何が魅力なのかが直感的に伝わる。

K-Beautyの強さは、商品そのものだけでなく、“選びやすく見せる力”にもあるようです。

では、実際に3人はJ-BeautyとK-Beautyをどのように使い分けているのでしょうか。

共通していたのは、日常使いではJ-Beautyを選ぶことが多いということ。特にスキンケアやベースメイクでは、日本コスメへの信頼が強いようです。

毎日のスキンケア

J-Beauty 安心感や継続しやすさ、敏感肌への配慮。

肌が揺らいだとき

K-Beautyも選択肢 シカ系など、鎮静系アイテムの選択肢が豊富。

毎日のベースメイク

J-Beauty ナチュラルで失敗しにくく、日常に取り入れやすい。

トレンドメイク

K-Beauty 色や質感の今っぽさ、盛れる仕上がり。

Rin(20代)さんは、K-Beautyも気になって購入するものの、日常使いになると意外と出番が少ないと話します。

ただし、シカなどの鎮静系アイテムはK-Beautyが強いジャンルとして認識しており、肌が揺らいだときに取り入れることもあるそう。

もみーさんも、スキンケアは基本的にJ-Beauty。メイクでは、今っぽいトレンドメイクをしたい日はK-Beauty、毎日メイクや失敗したくない日はJ-Beautyを選ぶことが多いといいます。

毎日の肌を整えたいとき、失敗したくないときはJ-Beauty。
気分を上げたい日、トレンド感を取り入れたい日はK-Beauty。
どちらが上ということではなく、3人は目的や気分によって柔軟に使い分けていました。

「コスメ狂い3姉妹」の発信の魅力は、20代・30代・40代それぞれの視点があること。同じ美容好きでも、年代によってコスメに求める役割は変わっていきます。

Rin(20代)さんが考えるキーワードは、「安くていいもの」「かわいいもの」「流行」。
また、パーソナルカラー、骨格診断、MBTI、AI診断など、自分をジャンル分けして似合うものを選ぶ傾向も強いといいます。

「私はブルベだからこれがいい、骨ストだからこの服を着る、みたいにジャンル分けして選んでいる人が多い印象です」 Rin(20代)さん

もみー(30代)さんは「ライフステージが多様で、一言ではまとめにくい世代」と話します。子育て中の人は時短を求め、キャリアが上がってきた人は、ご褒美スキンケアや投資コスメに関心が向くことも。さらに、30代になると「エイジング」という言葉にも反応するようになったそうです。

「スキンケアを買うときは、エイジングって書いてあるだけでも結構目に留まるようになりました」 もみー(30代)さん

natu(40代)さんが求めるのは、テクニック不要できれいに仕上がるもの、そして手をかけたように見えるもの。

「盛れるというよりも、ちょっとちゃんとして見えるみたいなところを重視しています」 natu(40代)さん

20代は“似合う”と“かわいい”を手がかりに選び、30代はライフステージに合わせて時短や投資コスメを取り入れ、40代はテクニックなしでも整って見えるものを求める。 

世代によって、コスメに託す役割は少しずつ変化していきます。

前編では、3人それぞれのコスメ観と、J-Beauty・K-Beautyの魅力や使い分けについて聞きました。

後編では、3人が実際に信頼を寄せるJ-Beauty名品を紹介しながら、日本コスメがこれからさらに選ばれるために必要なことを考えます。


企画・取材・文/金子麻衣

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