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Insight

2026/10/09
インタビュー

J-Beautyがたどり着いた内側からのアプローチ。伝統の養生思想と現代科学が融合する「飲む美容食」の可能性

スキンケアで外側から美しさを育むことと同じくらい、毎日の食事や生活習慣によって「体の内側から整える」ことの大切さが再認識されています。いま、世界の美容市場で注目を集める「J-Beauty」の領域においても、単に肌表面を美しく見せるケアから、体全体の健やかさと調和を目指す“インナービューティー”への進化が加速しています。

しかし、美しさのためにと成分別に何種類ものサプリメントを飲み重ねる「足し算の美容」に、どこか負担や限界を感じている人も少なくないのではないでしょうか。

今回お話を伺ったのは、日本の伝統的な養生思想と最先端の科学研究を融合させ、新たなインナーケアの形を提唱するエスヴィータ株式会社 代表取締役の篠﨑祥子氏。同氏が日本の知恵を結集して開発したインナーケア食品『真白〜MASHIRO〜』の設計思想をヒントに、日本人の身体に適したインナーケアの本質と、次世代J-Beautyが拓く可能性について紐解きます。

【今回お話を伺ったのは……】

篠﨑 祥子さん

篠﨑 祥子(しのざき しょうこ)

エスヴィータ株式会社 代表取締役

大手外資系・国内化粧品メーカーにて広報PR、マーケティング、商品企画を幅広く経験。2016年にビューティ&ヘルス分野に特化した企画PR会社を設立し、多角的なコンサルティング事業を展開。現在は上場企業の社外取締役も務め、2024年11月にスキンケアブランド「TEUDU(テウズ)」を正式ローンチ。

―― いま世界で『J-Beauty』が注目されていますが、インナーケアの観点から見たとき、日本独自の強みや特徴はどこにあるとお考えですか?

篠﨑様(以下、篠﨑):
日本では古くから、人の身体と暮らす土地は一体であり、その土地でその季節に採れるものを食べることが健康に良いとする「身土不二(しんどふじ)」の考え方があります。また、味噌や醤油、漬物などの発酵食品や乾物を利用し、食材を無駄なく活かして季節の変わり目を乗り切る知恵も受け継がれてきました。そういった日本の食文化や養生の考え方を強みと捉え、私たちのブランド『TEUDU』にも応用しています。インナーケアアイテム『真白』もまさにその思想から生まれました。特定の成分だけを偏って摂取するのではなく、伝統的な『和の調和』を商品設計のベースに取り入れています。

――なるほど。その『真白』の成分設計を拝見すると、植物性乳酸菌、ゆず、しそ、みかん、米ぬか、しょうが等、まさに私たち日本人になじみ深い食事の素材が数多く含まれていますね。

篠﨑:
そもそも人の身体は、基本的には食べたもので構成されています。人は古来から食べてきたものに体が適応しているため、その素材から重要で不足しがちな栄養素を抽出し、補給することが最も体に優しく、継続することで効果を発揮できると考えています。
長い歴史の中で、地域の気候や風土、食文化と人の美容・健康は密接に結びついてきました。そうした食文化に適応している身体の代謝機能を無視して、新たな特定の栄養素だけを単体で摂取することは生理学的に得策ではありません。『真白』は、古来から根付いている食文化と最新の科学を融合させた、全く新しいインナーケア製品となっています。

―― たしかに、大人の悩みに合わせて成分ごとにサプリを何種類も飲むのは大変ですし、胃腸への負担を感じるという声もよく聞きます。篠﨑さんが提唱されている『美容食』という新しいインナーケアのコンセプトは、そうした課題意識から生まれたのでしょうか?

篠﨑:
元々、私自身が肝臓移植を経験しているため、添加物が含まれているサプリメントを自由に摂ることができなかったんです。また、大人の多様な悩みに合わせて種類別にたくさんのサプリを摂ることが、逆に身体の負担になってしまう場合もあります。そこで、身体に無理なく、かつ1つで大人の悩みにアプローチできる“食品に近いもの”を開発したかったのが大きな背景です。

―― ご自身の切実なご経験が原点なのですね。従来のサプリメントとは具体的にどう違うのでしょうか。

篠﨑:
「美容食」と位置付けているのが最大のポイントです。私たちが昔から食べてきた食材を粉末化し、ゼラチンのカプセルに閉じ込めただけなので、まさに食品と同じ感覚です。そのため、食前・食後・食間どのタイミングでも摂っていただけます。伝統的な料理と同じように、複数の食品素材の栄養素をうまく組み合わせることで、成分がお互いの機能を高め合うよう処方にとことんこだわりました。

――インナーケアを見直す際、私たちは具体的に身体のどのような点にアプローチしていくべきなのでしょうか? 最新の美容科学の観点から教えてください。

篠﨑:
現代の多様化する社会と食生活の中で、美容と健康を維持するために最も重要なのは、「表層から深部までを多角的に繋ぐ4つの要素」だと捉えています。抗加齢科学の最先端では「老化は病気である」という考えのもと、健康寿命を延ばすことはもちろん、健康かつ見た目の美しさを維持することがQOL(生活の質)の向上にとって極めて重要な因子だと考えられています。だからこそ、『真白』は、それに直結する要の器官にフォーカスしました。

―― 酵母エキス(グルタチオン含有)や植物性乳酸菌、L-テアニンなど、多彩な成分が配合されています。それぞれの役割について教えてください。

篠﨑:
最先端の科学情報をもとに、単体での働きはもちろん、成分同士の「相乗効果」を徹底的に研究し、キーとなる成分を導き出しました。

・美容へのアプローチ:
内側からの透明感やハリをサポートするグルタチオンを含む酵母エキスやL-シスチンは、、ビタミンCと一緒に組み合わせることで互いの力を引き出し合い、より効率的に美しさを底上げすることが分かっています。

・内側からのアプローチ:
植物性乳酸菌などでインナー環境のベースを整えることは、美容だけでなく、毎日のすっきりと健やかなコンディションを維持することにも深く繋がっています。また、L-テアニンやグリシンといった成分で、上質な休息やリフレッシュタイムをサポートします。特にテアニンは、シスチンなどと併用することで日々のコンディション維持に役立つとされており、現代人に欠かせないケアだと考えています。

これまでの食生活ではカバーしきれなくなっている機能を、こうした「科学的根拠に基づいた組み合わせ」によって総合的にサポートするよう設計しています。

―― 外側からのスキンケアだけでなく、インナーケアを日々の習慣にする魅力はどこにあるとお考えですか?

篠﨑:
美容医療やスキンケアは、基本的には外部からの即効的な対処療法です。それも非常に重要ですが、そもそも健やかな状態を維持し、年齢に負けない体づくりをしていくためには、インナーケアが最も重要で効果的だと考えています。スキンケアとインナーケアを両輪でうまく利用することで、総合的に最大限の効果を発揮できるはずです。

―― 最後に、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。

篠﨑:
身体にいいと思って日々成分別にサプリを摂っている方もいらっしゃると思いますが、逆にそれが負担になっている可能性もあります。「身体のためのインナービューティーが、身体の負担になってはいけない」という考えのもと、『真白』は「何を入れるか」だけでなく「どう組み合わせるか」にこだわり、まるで食事のように“調理”する発想で生まれました。

これまでの美容習慣の新しい選択肢として、これ1つで大人の生活習慣に無理なく取り入れていただき、持続的な美しさと健康を目指していただけたら嬉しいです。

日本の風土が育んできた養生の知恵と、解明されつつある身体のメカニズム。そのふたつが融合した「TEUDU The MASHIRO 〜真白〜」は、これからのJ-Beautyが目指すべき「内側からの美しさ」を体現しています。

外側からのケアに限界を感じたら、日本の知恵が詰まった“飲む美容食”という選択肢を取り入れてみる。そんな引き算のインナーケアが、大人の美しさを育む新しいスタンダードになるかもしれません。

取材・文/金子麻衣

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