AMPULE Innovation firm

REPORT

Insight

2025/05/19
調査

エイジングに関する意識調査<ampule magazine Vol.12より>


日々変化する「エイジング」の定義。生活者がリアルに感じている「エイジング」とはどのようなものなのか。20~50代の女性601名への調査を通して探る。

Q.1 年齢を重ねることについてどのように捉えている?

年齢を重ねるにつれて「ポジティブ」に捉える傾向が強くなり、20代・30代では約4割(20代:41.3%、30代:38.0%)、30代・40代では約半数(40代:47.0%、50代:47.3%)が「ポジティブ」「ややポジティブ」と回答。また、「ネガティブ」と回答した人は、20代で30.7%、50代で10.0%と大きく差が開いている。エイジングへのポジティブな考え方は、実際にエイジングを経験しながら身につけていくものなのかもしれない。


Q.2 あなたの「幸福度」を10段階で評価すると?

幸福度(10段階)の自己評価を「Q.1:年齢を重ねることについての捉え方」別にまとめた。全体の幸福度平均は5.86であったが、「ポジティブ」な人の幸福度平均は7.15と、平均を大きく上回る結果に。一方で「ネガティブ」な人の幸福度平均は4.25と、平均を大きく下回った。人生100年時代の中で、未来に対してポジティブな感情を持つことが、人生全体の幸福度を上げる鍵と言えそうだ。


Q.3 エイジングによる自身の変化の中で、気になっているものは?

30代までTOPだった「毛穴」は、40代で6位、50代で8位と大きく順位を下げている。その他、「乾燥」や「くすみ」も若い人に多い悩みだと言えそうだ。一方で、20代で6位だった「髪」が30代以降で大きく順位を上げ、40代以降はTOPに。また「ほうれい線」や「たるみ」も年齢を重ねるにつれて順位を上げている。年齢を重ねる中で移り変わる悩みに対して、どのように対処し、未来を見越して予防をするかが大切だ。


Q.4 これまでに、美容医療施術を受けたことはある?

近年急速に普及している美容医療。医療脱毛以外の美容医療施術を受けたことがある人は、全体の約2割(17.6%)となった。年代別にみると30代が最も多く21.3%、続いて20代(18.7%)、50代(15.3%)、40代(15.2%)となった。また美容医療経験の有無で幸福度の平均を出したところ、経験がある人は6.17、無い人は5.80と、美容医療経験者の方が幸福度が高いという結果に。エイジングへの適切な処置が、幸福度を高めている可能性がありそう。


Q.5美容医療について、あなたがしたくないと思うことは?

全体として、年齢を重ねるにつれて美容医療に対しての抵抗が強まっていくことがわかる。しかし美容医療全般を「したくない」と思う人は全体の16.1%に留まっており、年代問わず美容医療を良しとする考えは広まっていると言える。そんな中でも「メスを入れること」への抵抗は比較的高く、全体の約4割が「したくない」と回答した。各々が美容医療への線引きや判断基準を持ちながらも、エイジングケアのための美容医療は今後も広まっていきそうだ。


調査を終えて…

エイジングについての悩みや捉え方は、年代によって大きく異なっていた。しかし調査全体を通して「年齢を重ねるにつれてエイジングへの不安はなくなってくる」ということは言えそうだ。エイジングへのポジティブな向き合い方が「人生の中で少しずつ身についていくもの」だとすれば、目の前の不安への対処の仕方も変わってくる。人生100年時代における「ウェルエイジング」は、そのような考え方を受け入れるところから始まるのかもしれない。


トレンダーズ株式会社
岩田 聖人
2018年、トレンダーズに新卒入社。ストラテジックプランナーとして、主に調査PRを用いたプロモーションの企画提案に携わる。その後同社広報部に異動。調査PRで培った知見を活かし、自社の広報活動や各事業部の調査アドバイザーを担当。現在は、ampuleブランディングチームに所属。

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