Insight
今回は、ampule Boostars★メンバーである美容雑誌ライターの岩崎様にインタビュー。
普段のお仕事から美容観、そしてampule Boostars★が発信する情報をどのように活用しているかをうかがいました。
「ampule Boostars★」とは
ampuleの活動に共感してくださる美容ライターさんのコミュニティ。
ampuleから美容トレンド情報を発信するだけでなく、ライターさん同士の横のつながりも増やせる場を提供しています。
——現在のお仕事について教えてください。
40代向け美容雑誌『美ST』のライターをしています。ライターと言っても、取材の計画から企画案の作成、キャスティングや撮影現場でのコーディネートまで、必要なことは幅広く担当します。正直書くだけだと思ってライターになったので、業務の幅の広さには驚きました。
また、年に2回のベスコスの審査員も務めています。その年に出た新作コスメをとにかくたくさん使ってみて、投票したりコメントしたりというのも大切な仕事の一つです。
また、福祉の分野で博士号を持っていて、大学の教員として教壇に立ったりもしています。とくに「美容福祉」が専門で博士論文もそれで書きましたし、社会福祉士として現場も長らく見てきました。ライター歴が浅い中でもベスコスの審査員を務めさせていただけているのは、そういう“特殊な経歴枠”みたいなのもあるんじゃないかな、と思っています(笑)
——美容に向き合うようになったきっかけは?
元々、美容ライターとは程遠い人生を送ってきました。両親が異常なくらい美意識が高い人で、子どもの頃から親と比較されたり「似てない」と言われたりするのが嫌だったんです。だから、私は学問を頑張る人生を選びました。学問としては美容を扱うけど、自分自身の美容はさっぱり、という感じ。
そんな中で40代中盤を迎えて、更年期で体調も見た目も暗黒期に突入したんです。毎日が本当につらくて、現状に不満が溜まっていました。そんな時期にたまたまInstagramで『美ST』のライター募集を見かけて。若い頃、別の雑誌にちょこっと出ていたこともあり「今度は自分が作る側になってみたいな」と思って応募しました。
それまでの私って、病院や学校でしか働いてこなかったから「先生」としか呼ばれなかったんです。誰かに怒られることもなく、閉鎖的な空間で生きてきた。編集部に入って、名前で呼ばれるわ、他人から怒られるわで驚いたくらい(笑) でもそこで、初めて生きている実感が生まれましたね。
——仕事のやりがいを教えてください。
1つ目はやっぱり自分の企画が誌面になることです。カメラマンさんやヘアメイクさん、モデルの方など、チームで頑張った仕事が形になって、発売されるのは今でも嬉しいですね。
2つ目は、読者モデルさんの発掘です。昔の自分みたいに社会と繋がれない女性とか、あまりバズっていないインフルエンサーとか、原石のような人が普通の主婦とかに沢山いるんですよ。そんな原石を街中で見つけて、生き様も込みで読者モデルとして紹介できる。本人はもちろん、お子さんとかもすごく喜んでくれるんですよ。家庭に入ると社会との繋がりも薄くなりがちなので、そういう方に雑誌に出ていただいて、自信をつけてもらったり、人生の幅を広げてもらえるのが大きなやりがいです。
——ampuleとの出会いについてお聞かせください。
ampuleとの出会いは知人の紹介です。「クローズドで美容のトレンドを発信しているコミュニティがある」と知って興味を持ちました。私たちライターって、意外と他社の方との交流がないんですよ。ampule Boostars★に参加していればトレンド情報も得られるし、他社の媒体の方とも出会えることに魅力を感じました。
——ampuleの情報をどのように活用していただいていますか?
韓国コスメからメンズ美容まで幅広く企画を担当するので、日々変化する情報を追うのも大変なんです。そんなときにampuleが発信する情報はとても役に立ちますね。企画会議の前にampuleの調査をチェックして、定量的なデータで自分の発言に重さを持たせたりすることも多いです。
今ってメディアやメーカーの方以外でも、年齢性別関係なく美容情報を発信しているじゃないですか。昔のトレンドってメディアやメーカーが主導で発信していたけど、今は一般のユーザー発信でも日々トレンドが生まれている。
そんな時代でも、我々メディアはトレンドの提案をし続けていく必要があるわけです。ユーザー発信のトレンドに「ついていく」精神ではダメですが「知っておく」ことはとても大切。スピード感を持ってトレンドを把握した上で“その先”を提案するために、ampuleのような「次のトレンドを予測・分析」して発信してくれるコミュニティは貴重だと思います。
どうしても一人での情報収集には限界があるので「生きた参考書」として今後も活用させていただきたいです。
——ampuleが掲げる「Enpower J-Beauty」について、共感できる部分はありますか?
「Enpower」という単語がとても好きなんです。社会福祉士もエンパワーメントする仕事なので、自分の人生に通ずるところもあります。
日本のことも大好きなので、日本の美容業界を盛り上げていこうというコンセプトはとても共感できます。
「J-Beauty」って、もっと自信持っていいのにと日頃から思っているんですよね。日本が世界で誇れるものってアニメとか自動車とか色々あるけど、美容もその一つだと思うんです。それこそ、韓国の美容にだって負けてない。だからこそ日本の美容業界全体がもっと胸を張って、存在感を出していけたらいいなと思います。
——今後の目標について教えてください。
一生美容メディアで働いていたいなと思っています。一般のユーザーさんのリアルな悩みや憧れに寄り添える美容メディアの人間でいたいですね。
さらに言うと、自分のWEBメディアの立ち上げも野望の一つです。博士論文の内容にも繋がるんですが、美容って年齢によって全然違うじゃないですか。今の美容メディアは30~40代くらいの作り手がボリュームゾーンですが、「人生100年時代」だからこそ、今やっている50~60代向けの美容を超えて、100歳コスメとか100歳美容くらいにまで振り切ってみたい。
美容ライターとして、そして美容福祉を学問としてやってきた人間として「美容は生涯を通して人を幸せにできる」ことを発信していきたいです。