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本調査は2024年6月発行『ampule magazine Vol.10』から抜粋したものです。
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ampule magazine Vol.10「100年時代のBeautyとウェルネス」
『ampule magazine Vol. 10』のテーマは「100年時代のBeautyとウェルネス」。フェムケアやサプリメント、シニアのビューティー事情、病気後のアピアランスケアなどを取り上げることで、人生100年時代のビューティーのあり方について多面的に考えます。
<調査概要>
トレンダーズ調べ
調査期間:2024年1月22日~23日
調査対象:15~69歳の男女849名(年代性別均等割付)
調査方法:インターネット調査
全体として若い世代のほうが「100年生きたい」と感じる傾向が強く、10代では半数以上(54.9%)が「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答。一方で、全体の6割以上(63.7%)が「どちらかといえばそう思わない」「そう思わない」と回答していることから「100歳まで生きる」ことに対して多くの人が何かしらの懸念を抱えていることが読み取れる。
「加齢に無理に逆らわず年相応の美しさを保ちたい」と回答したのは、60歳以上が40.1%でトップ。2位以降も40代(31.4%)、50代(31.2%)と続いていることから、年齢を重ねるにつれて「加齢に逆らわない」考え方が強まる傾向にある。しかし一方で50代は「実年齢より若い見た目を保ちたい」の回答率でトップとなっており、50代前後は「理想を求める」ことと「現実を受入れること」の狭間にあるとも考えられる。
全体の6割以上(63.7%)が「恐怖心がある(どちらかといえば含む)」と回答。年代別で見ると、最も恐怖心があるのは40代で72.9%。40代はQ.1にて「100歳まで生きたいと思う」と回答した割合も全世代中最も低い世代でもあり、身体の衰えを実感として感じる機会も増え、加齢への恐怖心を感じやすいタイミングなのかもしれない。
「孤独になること」に対して40代(33.3%)や50代(27.6%)が強く恐怖心を抱いている一方で、60代以上ではガクンと下がり14.3%に(全世代中最下位)。子どもの独り立ちや定年退職などが「孤独と向き合い、受け入れる」機会になっているかもしれない。「自身の介護に関すること」については上の年代から順に上位を占めており、年齢を重ね健康不安を感じやすくなる中で、介護の悩みも具体的になってくるものと考えられる。
若い世代ほど「スキンケア」に取り組んでおり、老後も含め長い目線で、早いうちから肌の健康を意識するアーリーエイジングケアが進んでいると言えそうだ。「貯金や収入を増やすこと」については働き世代の30代~40代が意欲的。「適度な運動」については60代以上(50.0%)が圧倒的に多く取り組んでおり、仕事を辞めてできた時間を健康増進に充てていることも予測される。
年代ごとに大きく異なる「人生100年時代」の捉え方。しかしどの年代においても「自分らしくありたい」という意識は共通なのではないだろうか。「“自分らしくいられないくらいなら”100歳まで生きたくない」「“自分らしくなくなるのが怖いから”スキンケアに取り組む」など、いずれの調査からもその意識が感じられた。「人生100年時代」の本質は「平均寿命100歳」ではなく「自分らしい人生を全うできること」にあるのかもしれない。
トレンダーズ株式会社
岩田 聖人
2018年、トレンダーズに新卒入社。ストラテジックプランナーとして、主に調査PRを用いたプロモーションの企画提案に携わる。その後同社広報部に異動。調査PRで培った知見を活かし、自社の広報活動や各事業部の調査アドバイザーを担当。現在は、ampuleブランディングチームに所属。