Insight
「ヘアケアから変わるBeauty」をテーマにお届けした『ampule magazine Vol.14』。ヘアケアに特化した号は創刊以来初めてということもあり、今回業界の有識者の方に読後の率直な感想を聞いてみようということに。
レビューをお願いしたのは、ヘアケアライターの佐藤友美さん。リアルな感想をさとゆみさんの言葉でそのままお届けします!

佐藤 友美(さとゆみ)
Satoyumi
1976年北海道知床半島生まれ。テレビ制作会社勤務を経て文筆業に転向。元東京富士大学客員准教授。
さとゆみビジネスライティングゼミ主宰。卒ゼミ生によるメディア『CORECOLOR』編集長。
書籍ライターとして、ビジネス書、実用書、教育書等のライティングを担当する一方、独自の切り口で、様々な媒体にエッセイやコラムを執筆している。
著書に『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版/17刷)、『書く仕事がしたい』(CCCメディアハウス/6刷)、『髪のこと、これで、ぜんぶ。』(かんき出版/7刷)子育てエッセイ『ママはキミと一緒にオトナになる』(小学館/2刷)など。最新刊は『本を出したい』(CCCメディアハウス)
https://satoyumi.com/
お初にお目にかかって失礼しました、ampule magazine様。
この業界で仕事していて、このマガジンを読んでいないのって私、モグリじゃないの、不勉強にもほどがあるじゃないのと正座して読みました。
そして、正座からの土下座。
ほんと、今まで読んでいなくてすみません。
ほかのメディアとは一線を画す層力特集で、普段からヘア情報を気にしている私も(どの口がいう)、初めての情報もあって、面白く読ませていただきました。
で、なんで私、このマガジンを知らなかったかというと、14号目にして初のヘア特集なのだという。なるほど、だから知らなかったのか。
いやいや、それはないですよおおおおお!
ヘアって、J-Beautyのど真ん中だと思うの!
日本が世界に誇れる職業って、建築家、寿司職人、漫画家、そして美容師だと思う! NYの人気サロンにも、日本人は多いよ!
最近は韓国におされぎみとはいえ、アジアにおけるヘア商材メーカーさんの影響力も大きい。
わーん! もっともっとヘアを特集してほしい。
ampule magazine様、これからは、もっと頻繁に取り上げてください。お願いします。
どうぞよろしくお願いします!
この号がいっぱい読まれて評判になりますように。
で、ヘア特集であります。
やっぱり人生変わるのはヘアだよなあ、とヘアライターっぽいポジショントークですが、にまにましながら読ませていただきました。

今回の企画の中では、姫さんのピックアップが素敵だったー。
「美しい髪の固定観念を打ち破りたい」という今回の企画テーマにふさわしいキャスティングだったなあと思いました。
個人的には、姫さんが表紙を飾るような時代がきたら嬉しいなあー。
髪にももっと多様性が広がるといいなあ。
みんなが自分を実現できる髪型と出合えるといいなあと思います。
そのためにも、メディアが発信していく多様なヘアスタイルは、メッセージとしても重要な気がします。
個人的なピークポイントは、福岡みなみさんの「ケアにかける費用は月10万前後で、やりすぎないのがモットー」のセリフ。
オーレも言ってみたい!
月10万前後で「やりすぎない」って言ってみたい!
さすが億を稼ぎ美容を体現する方のお言葉だ。
そして前から気になっていたのですが、この方のヘアカット、すっごく特徴的なんですよね。誰が切っているのかなあ、知りたい!

ampule magazineさん、みたところ広告ページもタイアップページもない。ビジネスモデルを聞くと、マガジン単体での収益は考えておらず、美容マーケ部門への相談が増えることを目的とされているそうです。
自分がファッション誌でビューティページを作っていたときは、「この商品、どこかにお願い!」と言われることが多く、忖度ないおすすめページを作るのが難しかった。読者に本当におすすめの商品を掲載できない。そのことに心を痛めてライターをやめていった仲間もいたので、ampule magazineさんは、そういう「お付き合い案件」が多くなさそうなのがいいなと感じます。
ヘアケアアイテムカオスマップも、大変だったろうと思います。ライターとしては、こういう特徴の書き分け、めっちゃ大変なので、テクスチャーや洗い心地にまで触れた(ということはそれぞれ全部使用されたのだと思う)原稿が素晴らしいなと感じました。

今後、メーカーさんの新商品情報だけではなく、海外トレンドや、生活者のトレンド調査など、トレンダーズさんが母体である強みを生かしたマーケティング情報がさらに深くたくさん読めると嬉しいなと感じます。
今回はヘア企画初回ということで、総花的な面もあったと思いますが、これでヘア回が増えていけば、きっと突っ込んだ企画も増えるのかな。すごく期待しています。
また、トレンド予測発表会や、イベントも楽しそう! 過去の実績を拝見しながら、次はぜひ聞きたいなって思いました!
イベントも、とがっていていいですね。イガリシノブさんの「親子で学ぶ”メ育” プロジェクト」などもすっごく面白そう! 私も子どもたちに、自分らしい髪型の選び方を”育”したいーーー!
マガジンだけではなく、そんな発信も今後楽しみに追いかけていきたい所存です。
そしてなにより、しつこいですが、「ヘア回」がもっと増えますように!!(3分ぶり2回目)
J-Beauty「ヘア部門」が、全世界でどんどん広がっていきますように。
ヘアライター 佐藤友美(さとゆみ)